つきゆら。



Girl meets Girl

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 ずいぶんと長い間ないがしろにされてきた作品こそ、実は名作だったなんてことはよくあるもので。 何が言いたいのかというと、積ん読イクナイヨーとか。 嗚呼、ごめんなさひ……。

 いつもより大きな写真でお送りする今回は読んだモノ編、電撃コミックスの『かしまし ~ガール・ミーツ・ガール~』(原作:あかほりさとる 作画:桂遊生丸)であります。 学校祭の古本市で①②③巻を買って以来、およそ半年経ってますね……。 ずっと大人しく積まれておりました。 同時に買った『ARIA』の上に。
 『ARIA』をちまちま読み進めていたことは以前お話ししたかと思いますが、在る分は読み終えてしまったために近くにあったこの本を手に取ったのが、読み始めるきっかけになりました。 なんか後回しになってしまってごめんなさい。 でも好物は残しておくタイプなので結果オーライ?

 読んでいくほどに、作品世界の中へぐいぐいと引き込まれてゆきました。 ③巻を読み終えた後、非常に続きが読みたくなり探し回ってしまいました。 ④⑤は昨日買ってきてすぐ読んでしまいましたよ。
 ガールズラブ、というか変則的百合(?)のような感じですが、百合に興味のない方にも楽しめるつくりになっていると思います。 心理描写に重きを置く作品ですので。 キャラクター原案:犬上すくね、というのもストンと腑に落ちるものです。

 重要なネタバレにならない程度にあらすじを説明しますと、架空の鹿縞市というところに大佛はずむ(17)なるちょっと女々しい男の子がいました。 その子には神泉やす菜という、ひそかに想いを寄せている同級生がいたのです。 小さい頃から優柔不断でうじうじしていたはずむですが、親友・明日太や、幼なじみ・来栖とまりに背中を押され、思いきって告白することにしました。 しかし返事は残念ながらNO。 落ち込んだはずむは一人で近所の山に登りました。 ガーデニング部に所属するはずむは植物が大好きなので、気分転換のつもりでした。 そこに突然、未確認飛行物体がぶつかってきたのです。 宇宙人の力で幸い一命は取り留めたものの、はずむは女の子の体になってしまいました。
 その日から、はずむの生活は社会的にも女の子のものになりました。 制服はもちろん、トイレ、更衣室まで、元は男の子だったのに女の子用です。 するとどういうわけか、先日玉砕したばかりの神泉やす菜から告白されてしまいました。 女の子になってしまったのに、どうして――。 はずむにはわかりません。 一方、幼なじみのとまりはフクザツでした。 小さな頃から男のくせに弱々しかったはずむを、いつも守ってきたのはとまりでした。 そんな幼なじみが、突然女の子になってしまったのです。 もともと女々しかったはずむですから、周囲の順応はそう難しいものではありませんでした。 昔から付き合いのある人間を除いては……。
 物語ははずむとはずむを巡るとまり・やす菜の3人の微妙な関係を中心に描かれていきますが、さらにその周りに位置する人間の動きも見逃せません。 事故を起こした張本人の宇宙人は、地球人のもつ「感情」を観察すると言ってはずむの部屋に住み着きます。 また、友人・あゆきも冷静に3人の動向を見守ります。 親友・明日太は突如変わってしまったはずむにドキドキです。 他にも、彼氏いない歴=年齢の担任教師や、はずむが女の子になったことをむしろ喜んでいる両親などがいます。
 もちろん、はずむが苦悩の末にどちらかを選んでくっついてはいハッピーエンド、なんて単純な終わり方はしません。 思いもよらない二転三転が待っています。 彼女たちの決断がどのような物語を紡ぎ出していくかは、ご自分の目でお確かめください。

 それぞれの思惑が丁寧に描かれている本作、つきゆら1月のオススメです。 最終巻が出たのは昨年の6月ですが、気にしちゃいけません!
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by nanatsuki910 | 2008-01-09 16:06 | 日記
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